一卦ごとの詳細な解説:卦辞、象伝、六爻すべての読み解き、歴代の注釈、物語と実践チェックリスト。
天地開闢から水火の交わりまで、万物の生成と秩序を解き明かす上経 30 卦(第1〜30卦)。
天沢履は強権や危機に直面した際の礼節と分寸を説く卦です。初九の素心を保つ歩みから九四の畏れ敬う慎重さ、上九の有終の美に至るまで、危険の縁で薄氷を踏みつつ難を逃れる知恵を解き明かします。
火天大有(かてんたいゆう)は盛大と富を保ち続ける法則を説き、真の豊かさは私有ではなく中正の徳で人を包容し、悪を抑えて善を広め、驕りを戒めることにあると教えます。
沢の中に雷があるのが沢雷随。剛者が柔の下にへりくだり善を選び従うことで、時代の波に呑まれず天下の支持を集める真のリーダーシップと従順の極意を説きます。
山風蠱は長期の安定がもたらす弊害を刷新する道を説く。先人が残した破綻を前に、「甲に先立つ三日、甲に後るる三日」の周到な計略で閉塞を打破し局面を刷新する、弊害除去の知恵と六爻の打開策を徹底解明します。
地沢臨は陽気の上昇と勢力の拡大を象徴するが、卦辞は冒頭で「八月に凶あり」と冷静に戒める。初九から上六までの処遇の知恵と人間の弱点を解き明かし、順勢の推進と居安思危を両立する戦略を詳解。
風地観は、浅い見方から遠い見通しへ至る六段階の認識を示す。誠実な手本と内省で大勢を見極めてから動く知恵を学ぶ。
『周易』第二十一卦「火雷噬嗑」を徹底詳解。口中の硬い物を噛み砕く象から、剛柔相済の法度と明察による決断力を説き、組織の積弊や人生の閉塞を打ち破り通達を得るための行動哲学を解き明かします。
『周易』第二十二卦「山火賁」を徹底詳解。孔子の嘆息から卦辞・六爻の変遷、文と質の弁証法を紐解き、見かけの装飾に惑わされず本質を磨く知恵と、絢爛の極みから平淡へと至る人生戦略を解き明かします。
天雷無妄は天が上にあり雷が下で動く象を通じて、僥倖や妄念を捨てて天理に従う至誠の処世術と、不測の災厄や局面の変化に静かに立ち向かう知恵を説き、混迷の世で災いを遠ざけ身を守る道を教える。
山雷頤は、食とことばを節し、内なる自立と徳を養ってこそ、物欲の誘惑の中でも正しく遠くまで歩めると説く。
沢風大過は、常識を超える重圧にさらされた危機を示す。六爻の知恵から限界を見極め、窮地を突破する道を読み解く。
人間関係から社会の盛衰、既済・未済の循環を見据える下経 34 卦(第31〜64卦)。
大壮卦が説く、力が頂点にある時こそ礼と節度で勢いを導き、強さを安定した土台へ変える進退の知恵。
火地晋は、無名の状態から輝きを放つまでの道筋を、内なる徳を磨き、焦らず積み上げる知恵として示します。
地火明夷が説く、抑圧と逆境のなかで光を隠し、志を守り、時を待つための生存戦略を文王・箕子と六爻から読み解く。
風火家人は、内側の秩序と人心を整えてこそ外の嵐に耐えられるという、家と組織を治める原理を説く。
対立と猜疑が渦巻くとき、火沢睽は小さな協力から始め、違いを抱えたまま信頼を取り戻す道を示す。
山上の水が示す蹇卦は、道が塞がった時の知恵を説く。見て止まり、身を返して徳を修め、西南の平易な道と志ある仲間を選び、危難を越える。
周易第40卦・雷水解を、危機を動いて抜ける時機、赦しと断固たる処置、難局後の人心の整え方から読み解く。
天風姤は、栄華の頂点に潜む小さな変化と不意の出会いを読み解き、誘惑が大きな崩壊へ変わる前に境界線と自制心を保つ知恵を示します。
沢地萃は、人と資源を正道によって集め、猜疑と内耗を防ぎ、長く崩れない共同体を築く原理を説く。
地風升が教える、誠実に根を張り、時に応じて一段ずつ伸びる成長の知恵を、古代の移住と現代の仕事から読み解きます。
水風井は、環境が移り変わり困難に沈むときこそ、内側の源を整え、安定した価値を人に届ける道を示します。
予期せぬ危機のただ中で、恐れを警戒へ変え、失うものを見極めて核心を守る。震卦が教える、変化の波を乗り切る知恵。
『周易』第53卦・風山漸が示す、芽生えから大成へ進む道。雁と文王の婚礼を手がかりに、焦らず正しく積み重ねる知恵をひもときます。
雷沢帰妹は、目先の喜びで正しい順序を崩す危うさを、古代の婚姻から現代の仕事と協業まで読み解く。
豊卦は、頂点の輝きとそこに潜む遮蔽を示す。明察と行動、謙虚さと時機を得た備えが、盛大さを長く守る。
火山旅は、慣れない場所や過渡期を生きる知恵を説く。小さな欲を抑え、力を誇らず、山のように軸を保ち、火のように明晰に進むための卦である。
巽為風が示す、柔で剛を制し、静かに浸透する力を孫武と周勃の故事、六爻の進退から読み解きます。
兌為沢が示す、迎合せずに人を動かす対話の知恵。内に正しさを保ち、外に柔らかさをまとわせる「剛中柔外」を六爻から読み解きます。
風が水上を渡る涣卦は、離散と信頼崩壊のただ中で、力を借り、私益をほどき、志を一つにして再起する道を示す。
節卦は、欲望と力に適切な境界を設け、無理なく長く前進するための知恵を説く。
周易第61卦・風沢中孚が説く、疑念を越えて人と組織を結ぶ誠実さと、信頼を育てる六つの段階。
雷山小過は陰盛陽微の時期の生存戦略を説き、小事には柔軟に対処しつつ大事では分を守り、謙虚・倹約・哀悼で敢えて過を尽くして低空飛行を保つ知恵を明かします。